私たちが大切にしている思い。
それは「利用者さまが主役」であるということです。
「主役」であるのは利用者さまであって、職員やご家族さま、制度やタイムテーブルであってはいけません。
逆に利用者さまは「主役」であって、「神様」ではありません。
私たち介護者は利用者さまと共に暮らす「生活者」なのです。
その中で利用者さまの生活を支えることで、利用者さまがご自身の人生の「主役」たり得るように、私たちはいつもそばにいることを大切にしています。
仲が良かった友だちも、長年連れ添った伴侶もいなくなってしまう。
これが私たちが老いてゆくということです。
それは誰にも避けることができない自然の現象です。
誰しもが無性に寂しさを感じるようになるでしょう。
私たちにできること、それはいつもそばにいること。
必要な手助けをすることはもちろんですが、同じ歩調で歩き、同じ目線で話し、同じ空気を吸う。
共に悩み、悲しみ、そして笑う。
そうしながら大切な人生の着地点に辿り着くまで、私たちは必ずともにいます。
一般的な特養では、嘱託医が週に複数回往診し看護職員と連携し、利用者の健康管理を行います。
特別養護老人ホーム 三滝苑では、常勤医師が日々利用者の医療的な健康管理を行い、看護職員と介護職員が連携しながらケアを行いますので、通院や入院も少なく、安心してお過ごしいただけます。
給食業務を業者へ委託する施設・医療機関が増えていますが、燈心会では直営で行っています。
食事形態は、普通食・ソフト食・ムース食・ミキサー食の4形態で、刻まない介護食に取り組んでいます。
また医師の指示の元、体調に合わせたお食事の変更を行うので、可能な限り「口から食べることをあきらめない」お食事を楽しんでいただけます。
美味しいものを食べること。
それはいつだって人生の楽しみなんです。
認知症になったら全てが終わりなんでしょうか。
今まで大切にしてきた繋がりや気持ちも全て一瞬にしてダメになってしまうのでしょうか。
それは大きな誤解です。
認知症になるとできなくなることも次第に増えてきますが、だからと言って心まで変わってしまうわけではありません。
燈心会では、ご家族さまと共に、認知症になられた方の「過去」を振り返り、「今」をともに歩み、「未来」について考えます。
既往歴、服薬状況、ADL,IADLといった今の情報だけではなく、どんな風に生きてこられたのか、どんな認知の偏りがあるのか等、多方面からのアセスメントを行い、通所サービスでお過ごしの時間をどのようにお過ごしいただくのかお一人お一人計画します。
大きな音や強い光、ざわざわとした空間等強い刺激は認知症の人は苦手です。
なるべく穏やかにお過ごしいただけるような環境を整備し、ゆっくりとお過ごしいただきます。
また小グループでのコラージュ、回想法、臨床美術、園芸、音楽療法、シナプソロジー、学習療法等を行います。
在宅介護は、いつ終わるか分からない不安を抱えながらの目まぐるしい毎日です。
時にはやりきれなくなったり、悲しくなったり、苦しくなったり。
思わぬご褒美があったり、発見や学びがあったり。
そんな地域在宅で家族を介護する思いに寄り添い、その「道ゆき」を共に歩んでいきます。