一関開治『記憶が消えて行く』 二見書房
2009年09月15日
アルツハイマー型認知症本人が語る介護の体験記です。
平成16年、53歳の若き町長が自らの若年性アルツハイマーを公表して辞任しました。
絶望の淵から妻子の愛と町民の支えで「今」を生きていくまでを赤裸々に語っています。
「若年性アルツハイマー病」を患った北海道雨竜郡北竜町の元町長・一関開治さんの
不安や戸惑い、妻や子への想いを綴った本です。
ぎょっとするタイトルで、重い感じが当初はしましたが、
一関さんの持つ生きる意欲と家族や町民のあたたかな眼差しが印象的な内容でした。